白系
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山梨県笛吹市の「志村葡萄研究所」志村富男氏が「ロザリオビアンコ」×「ベイジャーガン(貝甲干)」を交雑育種された2倍体品種。
果皮色は緑~黄金色。果粒重は25~30g(最大40g前後)と極大粒、果粒は短楕円、果房は700~900g(最大1㎏)程度に仕上げたい。
果皮は薄く肉質もしまり皮ごと食べられる。サッパリとフレッシュな食味で、糖度はそれほど高くないが酸味が少なく、何と言っても極大粒の食べ応えは圧巻でこの品種の魅力である。
育成地において9月上旬~中旬頃
樹勢は強く、樹冠の拡大は大きい。発芽は良好で芽吹きも均一である。花振るい性は適当で、摘粒作業も比較的省力的である。まずは1房25粒前後の着粒数で結果を判断したい。耐病性は欧州系なので、雨除けハウスは必須である。「ジベレリン」「フルメット」処理は2倍体欧州系品種の適用に準ずる。欠点は裂果とかすり症である。裂果は雨水の流入を防ぎ冠水設備で適度の水分を与える。かすり症は摘心を行い棚面の明るさ確保し風通しを良く高湿度を避ける。果房は青色紙袋や遮光性のある袋や傘などが有効と思われる。大房・着果過多には十分配慮する。(育成者より許諾済)
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